家族みんなで育む”あったか三世代子育て”実践術~工夫で失敗しない方法を紹介

孫育ての基本

祖父母と親が手を取り合う、今どきの育児スタイル

ばあば
ばあば

孫育て!!どのように?どれくらい?関わればいいのかな?

共働きが当たり前になった今、祖父母・親・子どもが一緒に育ち合う「三世代子育て」が、静かに広がりを見せています。私自身、そして周囲の友人たちも、祖父母の 力を借りながら日々の育児を乗り越えています。

送り迎え、病気のときのサポート、週末の遊び相手――祖父母の存在は、単なる“手助け”ではなく、家族の安心と笑顔を支える大切なパートナーです。

とはいえ、世代間の価値観の違いに戸惑うこともあります。昔ながらの育児法と、今どきの考え方がぶつかる場面も少なくありません。そんなとき、少しの工夫や心がけが、家族の気持ちを、しっかりと深めてくれます。

この記事では、私の体験談を交えながら、三世代で気持ちよく子育てを進めるためのヒントをまとめました。

祖父母が育児に関わることの意味と現実

ばあば
ばあば

育児に関わるメリットはわかるけれど、現実は、迷うことばかり!さあ!どうする?!

祖父母が育児に関わるメリットは、想像以上に大きいものです。 我が家では、祖母が朝の保育園送りを担当し、夕方には絵本を読んでくれるのが日課。週末には祖父が公園で一緒に遊んでくれ、子どもは「じいじと遊ぶのが一番楽しい!」と目を輝かせます。

親としても、仕事に集中できる時間が増え、精神的にも余裕が生まれます。「頼れる人がいる」という安心感は、育児の孤独感を和らげ、家族全体の幸福度を高めてくれます。

一方で、祖父母が“昔のやり方”にこだわることで、親との考え方が食い違うこともあります。たとえば、「寝かしつけは抱っこしすぎない方がいい」「おやつは好きなときに食べさせていい」など、ちょっとした違いが衝突の火種になることも。

娘も一度、「お昼寝の時間がずれてしまって夜泣きがひどくなった」ときに、私と意見がぶつかってしまいました。でもその経験が、家族で育児について話し合うきっかけになったのです。

お互い、子供を思う気持ちが、すれ違わないように、よく話し合い、素直に伝えあうことが大事だと気づきました。

ある夕方、保育園から帰ると、孫が「ばあば、今日は泣かなかったよ、赤ちゃんのお世話もした!」と誇らしげに話してくれたことがありました。私は「よく頑張ったね、とっくん(弟)じゃない赤ちゃんもお世話できたの!!すごいじゃん」と少し大げさに褒めました。そして、娘の帰宅後に報告をしました。娘が見逃しがちな成長の瞬間を、スマホで取り残して私が拾っておく。そんな場面が我が家では何度もあります。

世代間ギャップを乗り越えるための対話術

ばあば
ばあば

今と昔、違いはあるけれど、素直に話し合い認め合う!ゴールは孫の成長、皆の笑顔!

育児には「今と昔」の違いがたくさんあります。 例えば、「泣いたらすぐに抱っこするべきか」「離乳食は手作りか市販か」「テレビやスマホの使用時間」など、時代によって正解が変わることも。

我が家では、「どちらが正しいか」ではなく「なぜそうするのか」を共有するようにしています。祖父母に「今はこういう考え方が主流なんだって」と伝えると、「なるほどね」と納得してくれることが多くなりました。

また、LINEや育児ノートを活用して、日々の気づきや育児情報を共有しています。祖父母の体験談も積極的に聞くようにすると、「昔はこうだったけど、今は違うのね」と自然に受け入れてくれるようになりました。

もめそうな話題こそ、お互いの思っていることをしっかり“情報共有”をすることが、穏やかな関係を築く鍵です。

三世代で気持ちよく協力するための工夫

ばあば
ばあば

親しいからこそ、伝えることは大事です。感謝はその都度、その都度、心を込めて、何度でも

祖父母の協力には、感謝の言葉を欠かさないことが大切です。 「今日もありがとう」「助かったよ」「大変だったでしょう」と、ほんの一言でも気持ちは伝わります。

我が家では、子どもの生活ルール(おやつの時間・寝る時間・テレビの時間など)をホワイトボードに書いて、リビングに貼っています。誰でも確認できる形にしておくことで、祖父母も安心して協力でき、親もストレスが減ります。

ばあば
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表示化は助かります、確認もできるし、度忘れも書いてあれば、見られて安心。

一度、私が「テレビは見せすぎない方がいい」と思っていて言い、孫が泣いてしまったことがありました。娘たちは「30分だけならOK」としていたので、ルールの共有不足が原因でした。そこで、ホワイトボードに「テレビは30分まで」「おやつは15時」と明記したところ、私も「これならわかりやすいね」と納得、年のせいの物忘れも補えて、以後トラブルはなくなりました。

実際にこの方法を始めてから、「この通りにやればいいのね」と祖父母が安心してくれるようになり、子どもも混乱せずに過ごせるようになりました。

さらに、祖父母から「昔のルールも思い出す」と言われ、懐かしい話に花が咲くことも。育児のルールを“見える化”することで、家族の会話も自然と増えていきます。

祖父母だからこそ伝えられる、暮らしの知恵と遊び

我が家は私(65歳)が、娘夫婦(共に39歳)、そして小学生の孫娘(7歳)保育園児の孫娘(2歳)保育園児の孫息子(1歳)と同居し、九州の義祖父(70歳)義祖母(67歳)と共に支えています。

祖父母世代が持つ昔ながらの遊びや生活の知恵は、子どもにとって新鮮な体験です。 折り紙、あやとり、わらべ歌、季節の行事――どれも今の子どもたちには新しい発見になります。

我が家では、七夕飾りを三世代で作ったり、お月見団子を一緒にこねたりする時間が、家族の大切な思い出です。

ばあば
ばあば

昔は七夕の飾りを作って、本物の笹を取りに行き笹の葉っぱに飾りを結び付けていたのよ

と話すと、

孫娘
孫娘

笹の枝にたくさん飾りがついて楽しいね!

昔、ばあばの家の近くの商店街の天井にあった大きな飾りは、すごかったね。

と目を輝かせます。

また、遠方に住む祖父母とは、オンライン通話で昔話を聞いたり、昔の写真を見せてもらったりしています。遠くで会えない時間も、事あるごとにビデオ通話で、その時、その時を見過ごすことなく共有することで、つながりを感じられ、子どもの心に温かい記憶が残ります。

先日も遠方のじいじから新米が届きました。

孫娘
孫娘

おとうのじいじの作ったお米を送ってくれてありがとう!とってもおいしかったよ!

誰が伝えるよりも、一番うれしい返事だと思います。

三世代子育ての豊かさと、続けるためのヒント

三世代で子育てをすると、誰かが困っているときに“自然と手を差し伸べられる”環境が生まれます。 たとえば、親が体調を崩したときに祖父母が食事を作ってくれたり、子どもが熱を出したときに病院へ連れて行ってくれたり――そんな支え合いで、家族がしっかりとむすばれていきます。

もちろん、トラブルが起きることもあります。でも、反省して話し合い、少しずつ改善していくことで、子どもも安心して育つことができます。

完璧を求めすぎず、「少しずつ成長していこう」と思うことが、三世代育児を続ける秘訣です。

何より、祖父母・親・子どもが笑顔で「自分たちらしい家庭」を作り上げることが、かけがえのない思い出につながります。

明日からできる、三世代育児の始め方

三世代育児は、特別な準備がなくても始められます。 たとえば、週末に祖父母と一緒に食事をする、育児の悩みを一言相談してみる、子どもと一緒に昔の遊びを楽しむ――そんな小さな一歩が、家族の協力体制を自然に育ててくれます。

「完璧な育児」ではなく、「お互いを思いやる育児」を目指すこと。 その積み重ねが、家族の笑顔を増やし、子どもの心を豊かにしていきます。

祖父母・親・子どもが手を取り合って育てる時間は、未来への贈り物。今日の小さな一歩が、明日の大きな笑顔につながります。

 

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