祖父母だからこそ支えられる孫の健やかな毎日!食事・睡眠・運動を整えるばあばの実践記

孫育ての基本

共働き家庭が増える中で、「平日の夕方から寝るまで、ほぼ孫と一緒」という祖父母も少なくありません。そんな毎日の中で、「ご飯はこれで栄養は足りている?」「夜更かし気味だけれど大丈夫?」「ゲーム時間はどこまで許す?」といった小さな不安が、いつのまにか心の負担になることもあります。

この記事では、平日は孫の食事・睡眠・遊びを任されている一人の祖母として、「食事・睡眠・運動」の3つをどう整えてきたかを、具体的な工夫と失敗談を交えながら紹介します。

「専門家ではない普通のばあばでも、このくらいなら真似できそう」と思ってもらえるように、祖父母ならではの視点と、自分の体を守りながら続けるコツをまとめました。

この記事でわかること

  • 祖父母が無理をし過ぎずに、孫の食事・睡眠・運動を支えるコツ
  • 平日の夕方~寝る前までをスムーズに回すための具体的な段取り
  • アレルギーや偏食がある孫とも、同じ食卓を楽しむための工夫
  • ゲームや動画と上手に付き合いながら、生活リズムを整える方法
  • 祖父母自身の体力と心を守りつつ、長く関わり続けるための考え方

ばあばの知恵と工夫で家族の笑顔を育てる

孫と過ごす時間は、「ただ預かる」だけの時間ではなく、家族の一日の報告会でもあり、小さな成長を一緒に喜ぶ大切な場です。学校であったことや友達との出来事を聞きながら、「そうだったのね」と受け止めるだけで,孫の表情がふっと和らぐ瞬間があります。

一方で、送迎・食事つくり・寝かしつけ・宿題の見守り・遊び相手と、祖父母の一日も、実はフル稼働です。

そこで意識しているのが、「完璧を目指さないこと」と「自分の体調を優先すること」。祖父母が笑顔でいられるペースを守ることこそ、長く支え続けるための一番の土台だと感じています。

 食事づくりは「一緒に考える」から始まる

平日の夕方を少しでもラクにするために、我が家では日曜の夜に「1週間のざっくり献立会議」をしています。ノートとペンを用意して「月曜日はご飯?パン?」「一週間に1回は魚の日を作ろうか?」などと話し合うと、孫もただの食事が「自分で決めた予定」に変わるようです。

ここで大事にしているのは、完璧な献立表ではなく、「主菜の候補」だけでも一緒に決めておくこと。冷蔵庫の在庫と照らし合わせながら、無理なく作れる範囲で進めています。

過去には卵アレルギーの孫の事をうっかり忘れてしまい、みんなと同じオムライスを用意してしまったことがありました。

その失敗以来、献立ノートの横に「アレルギー注意メモ」を作り、「卵なし」「乳製品なし」「全員OK」の3つに丸を付けておくように変更。

調理の段階でも、メモを見返しながら進めることで、「同じテーブルで、なるべく同じ見た目の料理を食べる」ことを意識できるようになりました。

彩りと栄養を工夫する

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│ 【我が家の定番・信号ご飯】 │
│ │
│ ■ 材料(子ども2人+大人1人分) │
│ ・あたたかいご飯 … お茶碗3杯 │
│ ・にんじん … 1/2本(みじん切り) │
│ ・ピーマン … 1個(みじん切り) │
│ ・枝豆(冷凍可) … 大さじ3 │
│ ・塩 … 少々 │
│ ・ごま油 … 少々 │
│ │
│ ■ 作り方 │
│ 1. にんじんとピーマンをみじん切りにし、軽く加熱する。 │
│ 2. 温かいご飯に野菜と枝豆を加え、塩・ごま油を混ぜる。 │
│ 3. お茶碗によそいながら「赤・黄・緑だね」と声をかける。│
│ │
│ ■ ポイント │
│ ・細かく刻むと食べやすくなる。 │
│ ・薄味にすると幅広い年齢に対応できる。
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色の名前を口にしながら盛り付けると、ふだん野菜を残しがちな孫も「ここは赤信号、ここは青信号だね」と楽しみながら箸を進めてくれます。魚が苦手な孫には、いきなり焼き魚を出すのではなく、まずは骨を気にせずに食べられる料理から始めました。

具体的には、骨なしの鯖缶を使った味噌煮やほぐした鮭をポテトサラダに混ぜた「鮭ポテサラダ」など、見た目には魚だとわかりにくいメニューに。魚の形をしたお皿を使って「さば列車が到着しました」と少し大げさに演出すると、「一口だけね」と言いながら自分から挑戦してくれるようになりました。

 朝ごはんに「家族の時間」を取り戻す

少し前までの朝は、食パンを片手にテレビの前に座り、そのまま時間切れで家を飛び出していく、というパターンの繰り返しでした。「座って食べてほしい」と思いながらも、バタバタした空気のまま送り出してしまい、心のどこかにモヤモヤが残っていました。

そこで、「朝だけは、画面を消してテーブルに集合する」と家庭内ルールを決めました。前日の夜にサラダの葉物だけを洗っておき、朝は、一緒にドレッシングをかけてもらう、簡単な味噌汁を電子レンジで温め直すなど、5分以内でできる準備に絞ったのがポイントです。

さらに3分だけ「孫シェフタイム」を作り、おにぎりを握る役、トマトを並べる役などをお願いすると、「自分で作ったから食べる!」という気持ちが生まれたようで、朝の残しがぐっと減りました。

 おやつは「旬の味覚を手作り」で

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│ 🍌【手作りバナナパンケーキ(卵なしアレンジ可)】 │
│ │
│ ■ 材料(小さめ6~8枚分) │
│ ・熟れたバナナ … 1本 │
│ ・薄力粉 … 100g │
│ ・牛乳または豆乳 … 100ml │
│ ・ベーキングパウダー … 小さじ1 │
│ ・砂糖 … 大さじ1~2(なくてもOK) │
│ ・油(焼く用) … 少量 │
│ │
│ ■ 作り方 │
│ 1. バナナをフォークでつぶし、牛乳(または豆乳)・砂糖を混ぜる。 │
│ 2. 薄力粉とベーキングパウダーを加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。│
│ 3. フライパンに薄く油をひき、弱火~中火で両面を焼く。 │
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│ ■ アレルギー対応の工夫 │
│ ・卵なしでも、バナナのとろみでしっとり仕上がる。 │
│ ・牛乳を豆乳に変えると、乳製品が気になる孫でも一緒に食べられる。│
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放課後の「今日のおやつは?」という一言は、孫とのコミュニケーションの入り口でもあります。以前はスナック菓子やチョコレートに頼ることが多かったのですが、「毎日続くものだからこそ、少しでも体にやさしいものにしたい」と考え直しました。

今は、週に2回だけ「手作りおやつデー」を決めて、旬の食材を一緒に使うようにしています。

熟れすぎたバナナは、パンケーキに変身させれば立派なおやつになります。粉を混ぜる係、焼き色チェック係など役割を決めると、孫も「次はわたしの番?」と生き生き。

形がいびつだったり、少し焦げたりしても、「これはばあばの分だね」と笑い合える時間そのものが、心の栄養になっていると感じます。

ほかにも、さつまいもの素焼きスティックや、寒天で作る簡単フルーツポンチなど、砂糖控えめでも満足感のあるメニューをレパートリーとしてストックしています。

 偏食・アレルギーは「一緒に食べると楽しい」から

アレルギーや偏食があると、「みんなと同じものを食べさせてあげたい」と思う一方で、調理の手間や不安で気持ちが重くなりがちです。我が家では、まず、「全員が安心して食べられる”基本メニュー”を数種類決めておき、その範囲でアレンジする方法に落ち着きました。

卵アレルギーの孫の日は豆腐ハンバーグや米粉のパンケーキなど、最初から卵を使わないレシピに寄せてしまうことで、別々に作る回数を減らしっています。

偏食については、「一口チャレンジ」を合言葉にしています。たとえば、ピーマンが苦手な孫には、細かく刻んでハンバーグに混ぜたり、ポタージュスープにして色味を和らげたりと、見た目の抵抗を少なくする工夫からスタートしました。

「今日のハンバーグ、いつもよりおいしい!」と完食してくれたタイミングで「実はピーマンが入っているんだよ」と伝えると、「えー!でもこれならたべられる」と笑ってくれたことも。

こうした小さな成功体験を重ねながら、「食卓は楽しい場所」という印象をまもるようにしています。

□ 事前に「食べられない食材」「避けたい調味料」を紙に書き出し、冷蔵庫に貼っておく。

□ メニューを考えるときは、「全員が食べられる基本メニュー」から優先して決める。

□ 初めての食材や料理は、平日ではなく、病院が開いている時間帯や休日に試す。

□ 「一口チャレンジの日」と「無理させない日」を分け、祖父母も子どもも気持ちに余裕を持つ。

□ 親世代ともアレルギーや苦手食材について、定期的に情報を共有する。

良質な睡眠を促すための習慣

日中の刺激が多い日は、夜になっても興奮が続き、「眠りたいのに眠れない」とぐずってしまうことがあります。そんなときに効果があったのが、「30分前から家全体のスイッチをゆっくり切り替える」ことでした。

具体的には、リビングの明かりを一段落とし、テレビを消してから「ばあば図書館タイム」と名付けた読み聞かせの時間に入ります。

最初の頃は内容を気にせず絵本を選び、少し怖いおばけの話で余計に目がさえてしまったこともありました。それ以来は、「最後のページで必ず笑って終われる本」だけを寝る前用の欄にまとめ、「今日はどれにする?」と孫自身に選んでもらうスタイルに変更。

エアコンの温度やパジャマの厚さも一緒に確認しながら、「ちょっと寒い」「今日は暑いかも」と体調を言葉にしてもらう練習も兼ねています。

 スクリーンタイムの工夫

放課後すぐのテレビや動画は、祖父母にとっても「つい頼りたくなる存在」です。ただ、だらだら見続けてしまうと、宿題や入浴、就寝時間がすべて後ろ倒しになり、結果的に夜更かしの原因にもなっていました。

そこで、「スクリーンタイムは1回30分まで、その後は手や体を動かす時間に切り替える」というシンプルなルールを設定しました。

具体的には、ホワイトボードに「今日の遊びリスト」を作り、パズル・トランプ・折り紙・お手伝いなぢの候補をイラスト付きで貼っておきます。テレビをつける前に「終わったらどれをする?」と一緒に決めておくことで、終了の合図が来たときもスムーズに移行しやすくなりました。

洗濯物たたみやテーブルの準備など、短時間で終わる家事を「お手伝いポイント」としてカウントすると「今日3回もお手伝いしたよ!」と自信につながっているようです。

 運動習慣~ 一緒に楽しもう

祖父母自身の健康のためにも、孫と一緒に体を動かす時間を意識的に作るようにしています。我が家では、週に一度だけ「ばあば公園デー」を宣言し、その日は夕方のテレビをお休みにして近所の公園へ。

鬼ごっこやボール投げ、シャボン玉など、特別な道具がなくてもできる遊びを中心にしているので、準備の負担も少なく続けやすいと感じています。

ただし、張り切り過ぎると翌日に響くのは祖父母です。ある日、走り回り過ぎてベンチに座り込んでしまったとき、孫が、「ばあば、休憩しよ」と水をもって来てくれたことがありました。

それ以来、「10分ごとに水分補給」「無理だと感じたら座って見守り役に回る」と自分の中のルールを設定。雨の日は、リビングでラジオ体操や簡単なダンス動画を真似するなど、室内でもできる運動に切り替えています。

 祖父母だからこそできるケア

孫育てに関わるときに、いちばんむずかしかったのは「どこまで引き受けるか」という線引きでした。最初の頃は頼まれたことをすべて受け入れた結果、ぎっくり腰になって数日動けなくなったことがあります。

この経験から「自分が倒れてしまっては、かえって家族に負担をかけてしまう」と痛感し、「午前中だけなら迎えに行ける」「今日は体調がよくないから別日にしてほしい」と、具体的に伝えるようにしました。

また、孫との時間は「してあげる」だけでなく「一緒に楽しむ」時間だと考え方を変えたことで、自分自身の気持ちにも余裕が生まれました。

料理の失敗を一緒に笑ったり、体調に合わせて座ってできるゲームを孫の方から提案してくれたりと、助けてもらう場面も増えました。

育児の主役はあくまでも親であり、祖父母は補助輪のような存在。親世代の考え方を尊重しながら、自分にできる範囲で支える姿勢を心掛けています。

そして何より、昔ながらの遊びや歌、折り紙などを通して、自分の子供時代と孫の日常がゆるやかにつながっていくのを感じることが、祖父母としての大きな喜びです。

週末のクッキー作りや、お風呂での歌の時間は、派手なイベントではありませんが、家族の記憶をゆっくりと積み重ねてくれる大切な時間。「楽しく、健やかに」を合言葉に、無理をせず、自分のペースで孫との日々を味わっていきたいと思っています。

 孫との時間でできた、私自身の成長

孫育てをして学んだのは、「してあげる」だけでなく、「一緒に楽しむ」に視点を変えることの大切さでした。最初は、食事も遊びも「やってあげなきゃ」と肩に力が入っていましたが、途中から「自分もゲームに参加する」「料理を一緒に失敗する」といったスタンスに変えてみたところ、気持ちに少し余裕が生まれました。

ぎっくり腰になった出来事も含めて、「自分の体は自分で守らなければ」ということを、改めて体感した気がします。今では、孫に対しても、「今日はばあば、腰が痛いから、この遊びにしようね」と正直に伝えるようになりました。そうすると、孫の方が「じゃあ座ってできるゲームにしよう」とアイデアを出してくれることもあります。

また、昔の育児を振り返るときには、「昔はこうしていたけれど、今はこういう考え方もあるのね」と一言添えるように心がけています。

育児の主役はあくまでも親であり、祖父母はサポート役。その意味を理解し、お互いの考え方を尊重し合うことで、家族全体の空気が柔らかくなるのを感じています。

祖父母の役割は「つなぐこと」

孫たちとの時間は、単なる「預かり」ではなく、世代と世代をつなぐ大切な橋だと思うようになりました。折り紙・あやとり・わらべうたなど、自分の子育て時代よりももっと前から続く遊びを伝えるとき、孫たちの目がキラキラと輝く瞬間があります。

ある日、孫が、「ずっと前に、ばあばがくれた風船覚えている!」と言って、折り紙で作った風船を、自分の子供の頃と同じようにふくらませて見せてくれました。そのことばに、胸がじーんと温かくなりました。

家族の絵に、私もちゃんと描かれていた時や「ばあばにあげる!」といってキリンの折り紙を手渡してくれた時、ぜんぶが、私にとってかけがえのない物になっています。

週末は、孫たちとクッキー作りをするのが小さな恒例行事です。型抜きをしたクッキーにチョコペンで顔を描いたり、「これはパパにあげる!」と自分でラッピングを工夫したりする姿を見ていると、大人の方の心がふわっとほぐれていきます。

お風呂場で昔ながらの歌を一緒に歌い、湯気の中で笑いあった夜は、今でも思い出すとあたたかくなる、大事な記憶です。

 これから孫育てが始まる方へ

これから始めて孫育てに関わる方の中には、「体力がついていけるか不安」「今どきの育児事情が分からない」と感じている方も多いかもしれません。祖父母としての育児は、体力的にも精神的にも決して楽なものではありません。

それでも、「無理をしない」「他の家庭と比べない」「自分のペースを大切にする」の3つを意識することで、孫との時間はぐっと豊かなものになっていきます。

「ばあば、ありがとう」の一言は、何度聞いても胸に沁みるご褒美です。たとえ口にだしてくれなくても、ふと手をつないでくれた瞬間や、眠る前にぎゅっと抱き着いてくれたときの温もりに、たくさんの愛情が詰まっていると感じます。

最近は、2歳の孫が時々「さいこ!(最高~)」とつぶやくのが口癖になのですが、私にとっては「あなたこそ最高だよ」と心の中でいつもつぶやいています。

 終りに:祖父母の知恵、愛情が、家族の未来を育てる

孫との時間は、私にとって”人生の第二章”そのものです。子育てはひと区切りついたと思っていたのに、再び小さな手を握り、小さな笑い声に包まれる日々が訪れるとは想像していませんでした。

朝、9か月の孫がベビーベットからこちらに手を伸ばしてくれる瞬間、「今日もばあばとわかるのね」と、ただの抱っこなのに、うれしい朝になります。

祖父母にできることは、決して特別な事ではなく、これまでの経験と愛情をすこしずつ日常に注ぎ、家族の健康と笑顔をそっと支えていくことだと思います。「楽しく、健やかに」を合言葉に、今後も自分の体、そして心を大切に、孫たちとの時間を味わっていきたい。そんな風に、静かに、でも確かな希望をもって、ばあばとしての毎日を歩んでいきます。

 

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