遊びながら育む、祖父母と孫の知育時間
祖父母と孫が一緒に過ごす時間は、日常の中に輝く”宝物”ようなひとときです。仕事や家事に追われる両親とはまた違い、祖父母との時間はゆったりと流れます。その時間の中で、膝に座らせて昔話を聞かせたり、一緒におやつを作ったりすることで、子供は安心感と好奇心を同時に育みます。
私自身も、2歳の孫「こっちゃん」との時間には、遊びの中に自然な学びを加えるようにしています。すると、小さな成長や発見をまじかで感じられ、「こんなに吸収しているんだ」と驚くことが何度もあります。
この記事では、我が家の楽しみながら行っている知育について、体験談を交えてご紹介します。
指先を使う遊びで脳を刺激
小さな手を動かすことは、まるでトレーニングのような刺激になります。我が家のリビングの片隅には木製のアクティビティキューブがあります。ある日、2歳の孫・こっちゃんははその前にちょこんと座り、30分近く夢中で形合わせをしていました。

できなーい!
と、口を尖らせていた数日後、ニッコリ笑って

できた!
と見せに来てくれた瞬間、私まで胸が熱くなりました。さらに最近では、小さなブロックで自分なりの家を作ったり、洗濯ばさみでカラフルな花を作ったりと、遊びの幅が広がっています。
こうした手先だけでなくの動きは、色や形の認識だけでなく、問題を解決する力や集中力を自然に伸ばしてくれます。
生活に根ざした知育:食べ物をテーマに
食べ物はこどもにとってもっとも身近な学びのテーマです。我が家では、木製の野菜や果物のパーツを使って色や形を分ける遊びが人気ですが、最近は実物を使った遊びも取り入れています。
庭で摘んだバジルの葉を触って

いいにおい!
と喜ぶこっちゃん、テーブルのうえでミニトマトを数えながらお皿に並べる7歳のきーちゃん。さらに

赤い野菜って何があるかな?
と質問すると二人で顔を見合わせながら真剣に考えます。私が子供の頃に経験した畑の話をすると

行きたーい!
と目を輝かせ、実際に一緒に収穫した日には

採れたてって甘いね
と笑顔を見せてくれました。食を通じた体験は、家族の絆を深め、感性や語彙力も豊かにします。
自由なお絵かきで表現力を育む
お絵描きは、子供の心の中をそっとのぞける貴重なひとときです。
うちの7歳の孫のき~ちゃんは、細かいところまで観察して絵に反映させます。

ここの葉っぱには細い赤い線があるんだよ
と教えてくれた時、その洞察力に驚きました。描いた作品を壁に飾ると

また描きたい!
とやる気もアップします。自由に表現させることで、自信が芽生え、感情を言葉にできない時も色や形で伝えられるようになります。また、よくかけていたので家族LINEで共有すると、だいぶ経った後にも、ある公園を通った時に「あの時の絵は、この公園で描いたんだよ!」と、前の事なのに、記憶に残っていて、つけ足してくれるのです。
お手伝い遊びで生活力を育てる
日常の動作を遊びにつなげる、、せんたくものをたたんだり、お皿をかたづけたり、日常の動作を遊びに変えることで子供は自信を持つことを教えるのもいい事だと思います。
2歳のこっちゃんと7歳のきーちゃんと私の3人で洗濯物たたみ競争もやります、7歳は、必死に2歳はゲーム感覚でやります、きーちゃんは1位に満足して、こっちゃんは、楽しさに満足です、私の娘はまけずぎらいではなかったので、競争させることはなかったので、ちょっと新鮮です。それぞれの子供にあわせて、対処するのは大事なんだと、今になると、思えます。
2歳の孫のこっちゃんもお母さんを見ているので保育園の準備の時、タオルやハンカチをたたんでくれます。教えてはいないのに、自分からやります、しっかり、おおげさに褒めることにしています。「ありがとう、たすかる~」と、そうすると、なんとも満足そうです。7歳のきーちゃんは、お母さんが赤ちゃんのオムツを変えるとき、ささっと離れたところにあるおしりふきをとってきてくれます、大好きなお母さんをよく観察している、お姉ちゃんになったなあとしみじみしてしまいます。
親の時でなく祖父母になって気づく余裕かもしれません。
パズルで集中力と論理力を育てる
年齢に応じたピース数のパズルを選んで、完成までの過程を楽しむことで、集中力、思考力が育ちます。祖父母が「あともう少し!」「ここはどう?」と励ますことで、子どもは達成感を記憶に残します。
出来たら一緒に喜んで、飾って、やりとげた!を記憶に残します。その達成感を、次の挑戦への意欲にするようにします。
うちの7歳のまごのき~ちゃんは、パズルが得意、競争をしてみますが、何度も何度も繰り返しているのできちんと覚えていて、毎回、私が負けです。全国地図のパズルでは、私がもたもたしていると、

それは、くまもと!
と、行ったこともない県名を教えてくれます。パズルを逆さまからはめようとするので、記憶や形を考える発想の柔軟さに驚きました。
季節を感じる知育:春夏秋冬の遊び
季節を感じる遊びは、自然とのつながりを育み、昔ながらの遊びを伝えることは文化的な学びにもなります。
- 春:草花で押し花づくり、たんぽぽの綿毛観察
- 夏:水遊び、風鈴づくり、スイカ割り
- 秋:落ち葉アート、どんぐり拾い、芋ほり
- 冬:折り紙で雪の結晶、こたつで絵本読み聞かせ
春に咲いた桜の花びらを集めて押し花作りをしました、「咲いているときもきれいで、そのあとも、押し花として楽しめて、二倍、楽しいね!」と、喜んでいました。私も好きな本にしおりとして残しています。
先週の日曜日には、駐車場にビニールプールを準備して水遊びをしました。7歳は2歳の妹を、2歳は1歳の弟をお世話しています。少しでも自分が年上であることを認識して下の子を思いやることができていて微笑ましいです。
秋に、保育園で芋ほりをしてきたときは、持ち帰った芋を焼き芋にして食べました。「お友達も私も、泥だらけになったよ!」と、その時の様子を話しながら、焼き芋を作りました。
冬にはやっと集めた雪で作った雪だるまの写真を眺めながら、こたつで絵本を読みました、実際の小さな雪だるまと絵本の大きな雪だるまを比べて、「こんなに大きく作るってたくさん雪が降るところだね!」と、遠くの土地についても、話せるのはいいことでした。
季節の遊びは、自然の美しさや移り変わりを感じる感性を育てるだけでなく、祖父母の記憶や物語を孫に伝えるきっかけにもなります。
祖父母だからこそできる知育の工夫
祖父母が教えるには、特別な価値があります。ゆっくりの時間の中で、丁寧に関われる。昔ながらの遊び(折り紙、あやとり、けん玉)を伝えられること。親とは違う見方で子どもの成長を見守れること。そして、世代を超えた価値や文化を伝えることができる。
ばあばの子どもの頃の話は、孫にとってはたいせつな学びになります。それは単なる知識ではなく孫の人生の思い出になります。
まとめ:遊びが未来をつくる
知育は、学びだけでなく「家族の記憶」を作る時間です。遊びを通して生まれた笑顔や会話、達成感は、孫の心に深く残り、大人になった時にとてもあったかい思い出として思い出されるのではないかとます。
今、この小さな手を取り、大切な時間を重ねていくこと。これが祖父母だからできる、最高のプレゼントだと私は信じています。
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