祖母として孫育ての5年間で気づいた20のオリジナル愛情習慣~現役子育て世代には伝えられない”心のレシピ”~

孫育ての基本

はじめに

孫との5年間は、私自身の人生を豊かにしてくれた宝物のような時間でした。親とは違う立場だからこそ見える「心のゆとり」や「第三者としての距離感」。田舎で育った私の経験や、曾祖母から受け継いだ知恵も交えながら、3人の孫それぞれと築いた”安心できる居場所”や小さな挑戦の数々を、例を挙げてお伝えします。

この記事を読む祖父母世代、これから孫育てに関わる方へ、新たな気づきや参考になれば嬉しいです。

一緒に過ごす時間を宝物にお

毎週末は孫との”特別な料理教室”の日に。最近は、曾祖母から伝わるシフォンケーキのレシピを娘や孫たちに伝授するようになりました。「家族に語り継がれる味を、次世代に手渡す瞬間」がこんなに幸せだとは思いませんでした。

半端な仕上がりも大切な思い出。「ふわふわだけど形はバラバラ!」と笑いながら一緒に仕上げるプロセスにこそ、本当の宝物が隠れているのだと感じます。「ただ同じ時間を過ごす」だけでなく、知らないエピソードや家族の歴史を共有することで、世代を超えた物語づくりができます。

遊びに本気で向き合う

体力的には厳しくても、公園遊びは全力投球!滑り台は回数だけでなく、時には自作の”障害物競走”や”宝探しゲーム”も取り入れています。孫と一緒に鬼ごっこを工夫して、ルール作りや休憩タイムもゲーム化。負ける演技をしたり、わざと転んだりすることで、子供たちの優しさや思いやりが自然と伸びてきます。「じいじ、今日は赤メーターだね!」と子供たちが気づいてくれる思いやりの成長を感じます。

メッセージで心を伝える

手作りのメッセージカードや、ちょっとした折り紙作品を添えて「うまれてきてくれてありがとう」「今日の挑戦すごかったね」と具体的な出来事をしっかり記録。

誕生日だけでなく「初めて自転車に乗れた日」や「お手伝いを頑張った日」などを節目ごとに送っています。ふとした時に孫が「ばあばからもらったカード」を棚から出して見せてくれた時は、本当に胸が熱くなりました。

感謝の気持ちを言葉にする

日常の中でも「一緒にいてくれてありがとう」「お掃除手伝ってくれて助かったよ!」と、理由も添えて必ず声掛け。孫が「できた!」「やった!」の笑顔を見逃さずに共感することで、家庭の中で小さな自信の芽が育っています。子供たちが自主的に「手伝う!」と言ってくれるようになるまでのプロセスも記録しています。

特別な体験を共有する

動物園での発見や驚きは、絵本の世界と現実がつながる瞬間。フラミンゴのショーでは「きれい!」と目を輝かせていました。非日常の体験は、記憶に残る宝物になります。

旅行やお出かけは、日常から少し離れた時間を共有することで、特別な絆が生まれます。移動中の会話や、初めて見る景色に対する反応など、すべてが思い出になります。

趣味を通じて学びを伝える

ガーデニングで花を植えたり、野菜を育てたり。自然への関心が芽生え、収穫の喜びも一緒に味わえます。お菓子の箱で育てたじゃがいもには、毎日水をあげてくれました。

手芸や工作も、創造力を育む素敵な時間です。一緒に作った小物は、孫にとって「自分で作った」という誇りにもなります。

手作りの贈り物で気持ちを形に

初めて編んだマフラーを渡したときの孫の笑顔は忘れられません。「ばあばが作ってくれた!」という気持ちが、物以上の価値を生み出します。

帽子や小物を一緒に作ることで、「自分だけのもの」を持つ喜びを共有できます。手作りの温もりは、何年経っても心に残るものです。

小さなプレゼントで笑顔を引き出す

キャラクターのお菓子や文房具は、ちょっとしたサプライズに。色紙や空き箱、ラップの芯などを使って、一緒に工作するのも楽しい時間です。

「これ、ばあばが選んでくれたんだよ!」と嬉しそうに話す姿を見ると、選ぶ時間もまた幸せなひとときになります。

親との連携を意識する

教育方針の違いでトラブルにならないよう、事前に話し合いを。どこまで甘やかしていいか、どんなルールがあるかを確認しておくと安心です。

孫の話をじっくり聞くことで、親とは違う安心感を提供できます。ときには「逃げ場」としての存在になることも、祖父母の大切な役割です。

ありのままを受け入れる姿勢

児童精神科医・佐々木正美氏の言葉にあるように、「無条件の受容」が子ども「できること」より「存在そのもの」を認める姿勢が、孫の心を支える土台になります。

まとめ:祖父母だからこそできる愛のかたち

祖父母だからできる”距離感”や”受容の姿勢”は、孫育ての最大の魅力。子育て世代には伝えきれない豊かな感情の交流や、世代を超えた知恵の継承は祖父母だからこそ生まれるもの。

失敗しても大丈夫、挑戦する勇気を応援できる立場として、今後も「家族の物語作り」に関わっていきます。この記事が新しい孫育てのヒントとなり、「二代三代と続く幸せのバトン」をつなげるきっかけになれば嬉しいです。

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