「おじいちゃん、この絵本読んで!」「おばあちゃん、どんな絵本がおもしろいの?」
孫たちのそんな声に、愛情と少しの戸惑いを覚えることはありませんか?核家族化が進む現代において、祖父母が孫の教育に関わる機会は増えています。特に、言葉の発達や豊かな心を育む上で重要な「読み聞かせ」や「絵本選び」は、祖父母だからこそできる、温かい教育サポートの一つです。
この記事では、孫の成長を そばで見守ってきた祖父母の皆様に向けて、読み聞かせのコツや絵本選びのヒント、そして体験談を交えながら、より豊かな教育サポートができるようにご紹介します
読み聞かせは最高の愛情表現

読み聞かせしましょう
絵本を通して、祖父母の優しい声が孫の心に響く読み聞かせは、単なる物語の伝達以上の意味を持ちます。温もりを感じる声、膝の上という安心できる場所、そして何よりも自分だけに向けられた時間。これらは、孫にとってかけがえのない宝物となります。
読み聞かせの効果
- 言葉の発達を促す: 新しい言葉や表現に触れることで、語彙力が豊かになります。
- 想像力を養う: 物語の世界に浸ることで、イメージを膨らませる力が育まれます。
- 集中力を高める: 物語に耳を傾けることで、聞く力や集中力が養われます。
- 親子の絆を深める: 共有の時間を過ごすことで、 絆が深まります。
- 情緒を豊かにする: さまざまな感情に触れることで、 豊かな知性が育まれます。
読み聞かせのコツ:体験談から学ぶ
体験談1:ゆっくりとした優しい声で(70代女性)
「孫がまだ言葉を話し始めたばかりの頃、私はゆっくりとした優しい声で絵本を読むように心がけていました。特に擬音語や繰り返しのある言葉は、 強調して読むと、孫は目をキラキラさせて聞いてくれました。
『ぶーぶー』『わんわん』といった音を真似するうちに、言葉を覚えるのが早くなったように感じます。ある日、散歩中に犬を見かけて『わんわん!』と嬉しそうに言った時、自分の教えが肯定されたようで、本当に感動しました。」
読み聞かせで大切なこと
無理強いしない: 孫が乗り気でない時は、無理に読もうとしないことが大切です。
短い時間から: 最初は短い時間から始め、徐々に時間を延ばしていくと良いでしょう。
リラックスした雰囲気で: テレビやゲームを消して、静かで落ち着いた空間を作りましょう。
繰り返し読むことを楽しむ: 子供は同じ絵本を何度も読むことを好みます。根気よく付き合ってあげましょう。
感情豊かに読む: 登場人物の気持ちになりきって、声のトーンや表情を豊かにすると、物語がより 感動的に伝わります。
孫の心に響く絵本選びのコツ

絵本選びのコツはこれ!
絵本は、孫の世界を広げ、心を豊かにする魔法の道具です。しかし、書店にはたくさんの絵本があり、どれを選んだら良いか迷ってしまうこともあるでしょう。ここでは、孫の年齢や興味関心に合わせて、より良い絵本を選ぶためのヒントをご紹介します。

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年齢別の絵本選びのポイント
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0~2歳:
特徴: 色や形がはっきりした絵、 シンプルな構成、擬音語が多い絵本を好みます。触ったり、めくったりできる仕掛け絵本もおすすめです。
選び方のポイント: 安全な素材でできた丈夫な絵本を選びましょう。短い言葉でリズム感のある文章の絵本は、 小さな子の耳に心地よく響きます。おすすめの絵本: 「いないいないばあ」「だるまさんが」「がたん ごとん がたん ごとん」など。うちの7歳、2歳、8ヶ月の孫も「いないいないばあ」が大好きで、何度も何度も読み聞かせしました、いつも、いないいない~のところで、ばあ!と先に言うのです、
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3~5歳:
特徴: 身近な生活や動物が登場する絵本、 少し複雑な 展開のある絵本に興味を持ち始めます。「なぜ?」「どうして?」という疑問を持つ時期なので、 科学的な絵本や図鑑への 第一歩となるような絵本も良いでしょう。
選び方のポイント: ストーリー性があり、想像力を掻き立てる絵本を選びましょう。登場人物の気持ちを考えたり、 モラルを学んだりできる絵本もおすすめです。おすすめの絵本: 「ぐりとぐら」「しろくまちゃんのほっとけーき」「はじめてのおつかい」など
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6歳~:
特徴: より長い 筋のある物語や、 歴史的な物語、伝記、科学に関する絵本など、 興味の幅が広がります。自分で読むことに挑戦し始める子もいるでしょう。
選び方のポイント: 子供の興味関心に合わせて、 色々なジャンルの絵本を選んでみましょう。文字数が増えてくるので、読みやすいように 大きな文字で書かれた絵本や、挿絵が多い絵本を選ぶと良いでしょう。おすすめの絵本: 「エルマーのぼうけん」「スイミー」「100万回生きたねこ」
興味関心に合わせた絵本選び
孫の好きなもの、興味のあることを 観察し、それに合った絵本を選ぶことは、絵本への関心を深める上で非常に重要です。
乗り物好きの孫には: 電車、 自動車、飛行機など、 色々な乗り物が登場する絵本
動物好きの孫には: 犬、猫、パンダなど、 大好きな動物が登場する絵本や、動物の生態を紹介する絵本
お料理好きの孫には: 料理を作る過程を描いた絵本や、食べ物がテーマの絵本
うちの孫たちは「おしり探偵」が、大好き!テレビでも、曲が流れただけで、8ヶ月と2歳は体を揺らして聞き入っています。絵本では、開くと同時に、お気に入りのキャラクターを探して指さします。興奮している様子はとてもかわいいです。
絵本選びのヒント
書店や図書館を活用する: 実際に手に取って絵を見たり、試し読みをしたりすることで、孫に合う絵本を見つけやすくなります。児童書のコーナーの店員さんや図書館の司書さんに相談するのも良いでしょう。私は、友人が小学校に読み聞かせのボランティアに行っているので、時々、話を聞かせてもらいます。私は、老眼で読み聞かせも一苦労なので自分の孫だけで手いっぱいなのですが、彼女は近視で老眼ではないそうで羨ましいです。
レビューや おすすめを参考にする: インターネット上のレビューや、子育て経験のある友人・知人の おすすめも参考になります。
ロングセラーの絵本を選ぶ: 長く読み継がれている絵本には、子供の心を掴む普遍的な魅力があります。
シリーズ物の絵本を選ぶ: 同じキャラクターが登場するシリーズ物の絵本は、子供に安心感を与え、次の展開への期待感を持たせます。
たまには冒険してみる: いつも同じようなジャンルの絵本ばかりでなく、たまには新しいジャンルの絵本を選んでみるのも良いでしょう。孫の新たな興味を引き出すきっかけになるかもしれません。
祖父母ならではの教育サポート:体験談

サポートするぞ!
読み聞かせや絵本選び以外にも、祖父母には孫の成長を そばで支える様々な役割があります。ここでは、体験談を通して、祖父母ならではの温かい教育サポートをご紹介します。
体験談5:一緒に体験する 喜び(70代女性)
「孫が興味を持ったことには、できる限り一緒に挑戦するようにしています。 最近は、孫と一緒に庭で野菜を育て始めました。種をまくところから、水やり、収穫までを一緒に体験することで、食べ物の大切さや育てる喜びを学ぶ良い機会になっています。」
祖父母ができること
** 語り部になる:** 昔の 話や家族の思い出を語り聞かせることは、孫にとって 、感情的な繋がりを深める貴重な体験となります。
遊びの先生になる: 昔ながらの遊びや、自然の中での遊びを教えることは、孫の 身体的な発達や
社会的スキルを育む良い機会になります。
** 助言者となる:** 人生の先輩として、孫の悩みや疑問に 温かいアドバイスを送ることは、孫の 心理的な安定に繋がります。
何よりも大切なのは、孫に 無償の愛を注ぐことです。祖父母の愛情は、孫の 自己肯定感を高め、 自信を持って成長していくための 基礎となります。
まとめ:愛情と あたたかで繋ぐ、祖父母の教育サポート

あたたかい愛事で
読み聞かせや絵本選びは、祖父母が孫に愛情を伝え、成長を そばで支えるための素晴らしい方法です。体験談にもあったように、ゆっくりとした優しい声で語りかけたり、膝の上で 身体的な温もりを伝えたり、孫の興味関心に合わせて絵本を選んだりすることで、孫の心は豊かに育まれます。
うちの7歳の孫は、文字を覚えたばかりで、一人で読みたいときもあるようで、「一人で読む!」と、離れて読んだりもしますが、そのうち、「読んで!」と、そばに来て言います。
うちの近くの公園に毎週水曜日になると紙芝居を見せてくれるおじいさんがいて、子供たちはとても楽しみにしているようです。
昔遊びを教えたり、 物語を聞かせたり、一緒に何かを体験したりすることも、祖父母ならではの貴重な教育サポートとなります。何よりも大切なのは、孫への 温かい愛情と、成長を 喜んで見守る気持ちです。
この記事が、祖父母の皆様が、より自信を持って孫の教育に関わるための一助となれば幸いです。孫たちの笑顔のために、 温かい愛情をたっぷりと注いであげてください。
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