おじいちゃん、おばあちゃん、今日は何作るの?
- 週末になると、元気いっぱいの孫たちが我が家にやってきます。リビングはたちまち子供たちの笑い声で溢れ、何を作るか、どこへ行くか、いつも賑やかです。そんな孫たちとの時間は、私にとって何よりの宝物。
- しかし、気になるのは子供たちの食生活。共働きのご両親は忙しく、どうしても外食や市販のお弁当が多くなりがちだと聞きます。うちの娘たちも同じく、どうしても、偏りがちです。
- そこで私が始めたのが、「孫と一緒に作る健康的なおやつと料理」です。一緒にキッチンに立ち、野菜を切ったり、混ぜたりする時間は、子供たちにとって食育の貴重な機会です。そして何より、自分たちが作った料理を美味しそうに頬張る姿を見るのは、私にとってこの上なくうれしいものです。
- 今回は、そんな私が孫たちと何度も作り、子供たちにも大好評だった、簡単で健康的なレシピを5つご紹介します。それぞれのレシピには、孫との楽しい思い出や、ちょっとした工夫も織り交ぜています。ぜひ、皆様も孫と一緒に、笑顔あふれるクッキングを楽しんでみてください。
孫が一番大好き!手作りミニピザ
- うちの孫たちは、ピザが大好き。でも、市販のピザは油分や塩分が気になりますよね。そこで、我が家では生地から手作りする、ヘルシーなミニピザが定番です。
<材料>(約8個分)
- 強力粉:150g
- 薄力粉:50g
- ドライイースト:3g
- 砂糖:5g
- 塩:3g
- オリーブオイル:大さじ1
- ぬるま湯:120ml
- お好みの野菜(ピーマン、玉ねぎ、コーン、ミニトマトなど):適量
- ソーセージやベーコン(少量):お好みで
- ピザ用チーズ:適量
- ピザソース:適量
<作り方>
- ボウルに強力粉、薄力粉、ドライイースト、砂糖、塩を入れて混ぜ合わせます。
- オリーブオイルとぬるま湯を加え、生地がまとまるまでよく混ぜ、こねます。
- 生地が滑らかになったら丸めてボウルに入れ、ラップをして暖かい場所で1時間ほど発酵させます。
- 発酵が終わった生地を8等分にし、それぞれ丸めて麺棒で薄く伸ばします。
- オーブントースターの天板にクッキングシートを敷き、伸ばした生地を並べます。
- 生地にピザソースを塗り、お好みの野菜、ソーセージやベーコン、チーズをトッピングします。
- オーブントースターで焼き色がつくまで(約10~15分)焼けば完成です。
<孫との思い出とポイント>
- このミニピザ作りは、孫たちが一番張り切るお手伝いです。特に、生地をこねる作業は、最初はベタベタして手にくっつくのが面白いようで、キャッキャと笑いながら一生懸命こねてくれます。野菜のトッピングも、それぞれ好きなものを好きなように乗せるので、個性豊かなピザがたくさんできます。
- 以前、まだ小さかった孫が、ミニトマトを顔に見立てて並べていたことがありました。「おじいちゃん、見て!笑ってるピザ!」と、とても嬉しそうに見せてくれた時の笑顔は、今でも私の目に焼き付いています。
- ポイントは、生地をしっかりと発酵させること。そうすることで、ふっくらとした美味しいピザ生地になります。また、野菜は細かく切っておくと、子供たちも食べやすいです。色々な種類の野菜を用意しておくと、彩りも豊かになり、栄養バランスもアップしますよ。
おやつで満腹!美味しい!米粉の蒸しパン
小麦アレルギーを持つ孫でも安心して食べられるようにと、米粉を使った蒸しパンをよく作ります。ほんのりとした甘さと、もちもちとした食感が子供たちに大人気です。
<材料>(約6個分)
- 米粉:100g
- ベーキングパウダー:5g
- 砂糖:30g
- 牛乳または豆乳:100ml
- サラダ油:大さじ1
- お好みの具材(レーズン、さつまいも、かぼちゃなど):適量
<作り方>
- ボウルに米粉とベーキングパウダーをふるい入れ、砂糖を加えて混ぜ合わせます。
- 牛乳または豆乳、サラダ油を加えてよく混ぜ合わせます。
- お好みの具材を加えて混ぜ込みます。
- シリコンカップやアルミカップに生地を流し入れます。
- 蒸し器に水を張り、沸騰したらカップを並べ、中火で約15分蒸せば完成です。
<孫との思い出とポイント>
- この蒸しパン作りでは、孫たちが具材を選ぶのをとても楽しみます。「今日は何を入れる?」と聞くと、冷蔵庫の中を覗き込み、レーズンやカットしたフルーツ、茹でたさつまいもなどを提案してくれます。
- 一度、孫が「緑の蒸しパンがいい!」と言い出したことがありました。冷蔵庫にあったほうれん草を細かく刻んで生地に混ぜてみたところ、ほんのり緑色の、栄養満点な蒸しパンができました。見た目も面白かったようで、いつも以上にパクパク食べてくれました。
- ポイントは、米粉を使うことで、小麦粉とは違ったもちもちとした食感になること。ベーキングパウダーは、しっかりと混ぜ込むことで、ふっくらと仕上がります。蒸し時間は、生地の量や具材によって調整してください。冷めても美味しいので、おやつにもぴったりです。
孫がパクパク止まらないおかずは!スティック春巻き
野菜嫌いの孫でも、スティック状にすると食べやすいようです。鶏むね肉と一緒に巻くことで、タンパク質も摂れるヘルシーな一品です。
<材料>(約10本分)
- 春巻きの皮:10枚
- 鶏むね肉:100g
- お好みの野菜(人参、ピーマン、もやしなど):合わせて100g
- 片栗粉:小さじ1
- 酒:小さじ1
- 醤油:小さじ1/2
- ごま油:小さじ1
- 揚げ油:適量
<作り方>
- 鶏むね肉は細かく切り、片栗粉、酒、醤油を揉み込みます。
- 人参、ピーマンは細切りにします。もやしはさっと茹でておきます。
- フライパンにごま油を熱し、鶏むね肉を炒めます。色が変わったら野菜を加えて炒め合わせます。
- 春巻きの皮の手前に具材を乗せ、両端を内側に折り込み、くるくると巻きます。巻き終わりは水溶き片栗粉(分量外)で留めます。
- 揚げ油を170℃に熱し、春巻きがきつね色になるまで揚げれば完成です。
<孫との思い出とポイント>
- 春巻き作りは、孫たちにとって「包む」という作業が楽しいようです。最初は上手に巻けずに苦戦していますが、何本か作るうちにコツを掴んで、どんどん上手になっていきます。
- 以前、孫と一緒に畑で育てたインゲンを具材に入れてみたところ、「自分たちで育てた野菜は美味しいね!」と、いつも以上に喜んで食べてくれました。食育にも繋がる良い経験になったと思います。
- ポイントは、鶏むね肉に下味をしっかりとつけること。野菜は、火を通しすぎないように、シャキシャキとした食感を残すのがおすすめです。揚げ油の温度が高すぎると焦げ付きやすいので、注意してください。揚げたてはもちろん、冷めても美味しいので、お弁当のおかずにも最適です。
孫がうっとりする宝石箱のような!フルーツヨーグルトバーク
暑い季節にぴったりの、見た目も華やかなデザートです。ヨーグルトとフルーツでできているので、ヘルシーで子供にも安心して与えられます。
<材料>
- プレーンヨーグルト:400g
- お好みのフルーツ(いちご、キウイ、ブルーベリー、バナナなど):適量
- はちみつまたはメープルシロップ(お好みで):適量
- クッキングシート
<作り方>
- ボウルにヨーグルトを入れ、お好みで甘味料を加えて混ぜ合わせます。
- クッキングシートを敷いたバットにヨーグルトを平らに広げます。
- お好みのフルーツを小さく切って、ヨーグルトの上に彩りよく並べます。
- 冷凍庫で2時間以上冷やし固めます。
- 固まったら、食べやすい大きさに割って完成です。
<孫との思い出とポイント>
- このヨーグルトバーク作りは、孫たちと一緒にどんなフルーツを乗せるか考えるのが一番楽しい時間です。「赤がいい!」「丸いのが可愛い!」など、それぞれの好みを出し合いながら、カラフルなバークを作ります。
- 一度、孫が星形の型抜きでフルーツをくり抜いて、ヨーグルトの上に飾り付けをしてくれました。出来上がったバークは、まるで宝石箱のようにキラキラしていて、食べるのがもったいないくらいでした。
- ポイントは、ヨーグルトをしっかりと水切りすると、より濃厚な仕上がりになります。フルーツは、冷凍しても食感が変わらないものを選ぶのがおすすめです。甘味料の量はお好みで調整してください。色々な種類のフルーツを使うと、見た目も栄養バランスも良くなります。
孫も混ぜるだけで出来る、簡単ヘルシーバナナマフィン
おやつ作りの定番、マフィンも、少し工夫すればヘルシーに作れます。完熟バナナの自然な甘さを活かした、優しい味わいのマフィンは、孫たちも大好きです。
<材料>(約6個分)
- 薄力粉:100g
- ベーキングパウダー:3g
- 砂糖:30g(お好みで調整)
- 卵:1個
- 牛乳:50ml
- サラダ油:30ml
- 完熟バナナ:1本(約100g)
<作り方>
- オーブンを180℃に予熱しておきます。マフィン型にグラシンカップをセットします。
- ボウルに薄力粉とベーキングパウダーをふるい入れ、砂糖を加えて混ぜ合わせます。
- 別のボウルに卵を割りほぐし、牛乳、サラダ油を加えて混ぜ合わせます。
- バナナはフォークで潰します。
- 3のボウルに潰したバナナを加えて混ぜ合わせます。
- 2の粉類を5のボウルに加え、ゴムベラでさっくりと混ぜ合わせます。混ぜすぎると生地が硬くなるので注意してください。
- 生地をマフィン型に均等に流し入れます。
- 予熱したオーブンで約20~25分焼けば完成です。
<孫との思い出とポイント>
- このバナナマフィン作りでは、孫たちがバナナを潰すのを手伝ってくれます。最初はぐちゃぐちゃになってしまいますが、それもまた楽しい思い出です。焼きあがったマフィンの甘い香りがキッチンに広がる瞬間は、何とも言えません。
- 以前、孫が「チョコチップを入れたい!」と言ったので、少しだけ加えてみたところ、とても喜んでくれました。たまには、こういったリクエストに応えてあげるのも良いですね。
- ポイントは、完熟したバナナを使うことで、より甘く、しっとりとしたマフィンになること。混ぜすぎないように、粉っぽさがなくなる程度で混ぜるのがコツです。お好みで、ナッツやドライフルーツを加えても美味しくいただけます。
孫との料理は、笑顔と健康の源
- 今回ご紹介した5つのレシピは、どれも孫と一緒に楽しく作れて、美味しくて、そして何より健康的なものばかりです。料理を通して、子供たちは食材に触れ、食の大切さを学びます。そして、一緒に何かを作り上げる喜びは、子供たちの心に深く刻まれるでしょう。
- キッチンは、私たち祖父母と孫たちをつなぐ、大切な場所。これからも、たくさんの笑顔と美味しい思い出を、一緒に作っていきたいと思います。
- 皆様もぜひ、孫と一緒にキッチンに立って、楽しいクッキングの時間を過ごしてみてください。きっと、素敵な思い出がたくさんできますよ。
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