「もう若くないからおしゃれは必要ない」と思っている方はいませんか?私はかつてそう考えていた一人です。しかし孫と外出する機会が増えるにつれ「一緒に歩く姿を少しでも素敵に見せたい」と思い、自然と服選びに気持ちを向けるようになりました、年齢を重ねることで、若いころとは番う色や素材が似合うようになります。
この変化は”諦めの理由”ではなく、”新しいおしゃれの扉”です。最近は祖父母世代が孫と一緒にファッションを楽しむ「世代リンクコーデ」も注目されており、暮らしに新しい喜びをもたらしています。
この記事では、私自身の経験を交えながら、シニア世代が無理なく取り入れられるおしゃれの工夫や、孫と過ごすなかで広がるファッションの楽しみ方をご紹介します。
オシャレの基本アイテム
クローゼットの見直し
最初の一歩は「クローゼットの棚卸し」です。数年間、着ていない服や、今の体型では窮屈に感じるものは思い切って整理しましょう。
私は娘と一緒に作業したことがありますが、思った以上に気持ちがすっきりしました。残ったのは「よく着る」「着心地の良い」「大人の自分に似合う」服だけ。そのおかげで、朝の服選びがシンプルになり、以前よりも鏡の前に立つのが楽しくなったのです。
定番アイテムの選び方
定番アイテムを選ぶ時のポイントは「着心地」「品質」「長く使えるデザイン」です。私のお気に入りは、柔らかい着心地のカシミヤ混カーディガン。もう数年使っていますが、孫と公園に行く時や友人とのカフェにも大活躍しています。
シンプルな白シャツやベーシックなパンツは合わせやすく、靴やアウターはデザインと歩きやすさを両立したものを選ぶと、全体に統一感が生まれます。
色使いの工夫
年を重ねると、若いころに似合っていた色がしっくりこなくなることがあります。私は、かつて暗めの色ばかりを選んでいましたが、孫から、

明るい方が似合うよ
と、言われ、思い切って、ラベンダーやペパーミントグリーンを試してみました。その結果、肌が柔らかく見えるようになり、友人から、「最近表情が明るいね」と声をかけられることも増えました。色を変えることで気持ちまで、晴れやかになるのを実感しています。
色の選び方ひとつで印象が大きく変わるので、季節にあわせた色づかいにもチャレンジするとよいでしょう。
季節ごとのファッション提案
春夏のスタイル
春夏は「軽やかさ」と「清涼感」が鍵。私は毎年コットンやリネン素材のブラウスを取り入れています。さらりとした着心地は汗ばむ季節に欠かせません。淡い花柄やライトブルーを選ぶと気分も明るくなり、外出が楽しみに。
紫外線対策として取り入れた麦わら帽子は、孫と一緒に選んだもので、夏の散歩のおともに欠かせないアイテムです。
秋冬のスタイル
冬は「暖かさ」と「上質感」を大切に。私は、カシミヤ混のセーターに、膝までのロングコートを合わせることが多いです。
友人の70代女性が毎日違う色のベレー帽を楽しむ姿に影響を受けて、私も小物を変えることで冬の装いが楽しくなると気づきました。シンプルなニットにパールのネックレスをひとつ添えるだけで、落ち着きの中に華やかさを演出できます。
アクセサリーと小物の使い方
スカーフとハットの活用法
シンプルな服装には、スカーフやハットで華やかなアクセントを取り入れましょう。スカウ。ーフは首に巻くだけでなく、バックの持ち手に結び付けたり、ヘアアクセサリーとして使ったりと工夫次第で多彩に活用できます。
私も季節ごとに異なる素材や色の麦わら帽子を愛用しており、小物の変化が気分をリフレッシュさせてくれます。こうしたアイテム選びが、年齢を重ねたおしゃれの表現力を広げてくれています。
ジュエリーの選び方
ジュエリーは年齢にふさわしい品の良さを大切に選びたいものです。私は特にパールやシルバーのクラッシックなデザインを好んでいます。これらはどんな装いにも自然になじみ、普段のお出かけはもちろん、少しフォ―マルなシーンでも上品さを演出してくれます。煌びやかな石ではなく、控えめな輝きを持つパールが私の一番の愛用品です。
髪型とメイクのポイント
年齢に合ったヘアスタイル
年齢にふさわしいヘアスタイルは、その人の魅力を引き立て、若々しさを保つ重要な要素です。私はすっきりとしたショートボブを好んでいますが、白髪を自然に活かすグレイヘアにも関心を持ち始めています。
定期的に美容院へ通い、カットとカラーリングで清潔感をキープしながら、自分らしさを大切にしています。
ナチュラルメイクのテクニック
メイクの基本は自然体を心掛けることです。軽めのファンデーションやBBクリームで肌のトーンを均一に整えアイシャドウやリップは柔らかい明るめの色を選びます。濃く塗りすぎず、年齢に合った穏やかな美しさを引き出すことが大切だと感じています。
孫とも楽しめるオシャレ
孫と共にファッションを楽しむ時間は、世代を超えた素敵なコミュニケーションの機会となります。私は孫と買い物に出かける際、さりげなくお揃いのカラーやアクセントを合わせるようにしています。
例えば、同じ色味の小物を一緒に選ぶことで、会話も一層弾み、お互いの好みや感性を自然に共有できるのが楽しいです。こうした時間が増えるほど、ファッションは心をつなぐツールになっていると実感しています。
孫とのショッピング
孫と一緒に買い物をする時間は、お互いのセンスを尊重しながら新たな発見を楽しむひとときです。私の孫はレースやフリルのついた洋服が好きで、ときには派手に感じることもありますが、孫の好みを優先してい選ぶことでかけがえのない思い出となっています。
中には「これはちょっとむずかしいかも?」と思うアイテムもありますが、共に選ぶことで私自身のファッションの幅も広がり、新鮮な気持ちになります。
コーディネート対決
孫とのコーディネート対決は、遊び心いっぱいにファッションを楽しむ素敵なイベントです。ある休日に「春の散歩コーデ」をテーマに二人で服や小物のくみあわせを考えました。

私は明るい色でまとめるね!

ならば、ばあばはアクセサリーで遊んでみるわ!
そんな会話が次々と弾み、笑顔とアイデアがあふれる楽しい時間になりました。こうした経験が増えるほど、ファッションは単なる着飾りを超え、心豊かな日常の一部となっています。
ハンドメイドアイテムの制作
孫と一緒に手作りアイテムを作る時間は、ファッションセンスを育む絶好の機会です。私は、色とりどりのビーズや布を使い、ブレスレットやスカーフを共に制作しています。自分たちの手で作ったものを身に着けることは、世界で一つだけの特別な楽しみとなります。孫が

ここをこうしたらもっとかわいくなるよ!
と、意見をくれるたびに、新たな発想が生まれ、お互いに良い刺激になっています。
医療用ガーゼを使った洋服作りと染め
かつて医療用ガーゼを使って洋服作りにチャレンジした経験があります。とても軽くふわふわとした肌触りは、春夏のブラウスやスカートにぴったりです。特に赤ちゃんのいる家庭ではその肌への優しさが喜ばれます。
ここでは、医療用ガーゼで洋服を作る手順をご紹介します。ガーゼは通気性の良さとやわらかさが特徴で、夏のブラウスやスカートに適しています。シンプルな型紙を用い、ガーゼの布を三枚重ねて厚みを出し、丁寧に縫い上げるのがポイントです。使い込むほどに肌になじみ、柔らかな風合いが増していきます。
ガーゼの染め方
続いてガーゼの自然染色について説明します。玉ねぎの皮や赤キャベツ、ウコンといった植物由来の染料を使うと、肌にも環境にも優しい鮮やかな色合いが出せます。
私が特に気に入っているのは柿渋染めで、太陽に当てる季節や風の影響で色の表情が変わるため、一点物の風合いが楽しめます。こうして染めたガーゼは、オリジナルの洋服やアクセサリー作りにぴったりです。
体験談
ここで、私が実際におしゃれを楽しんでいる60代の女性の声をご紹介します。
「63歳の私は、年を重ねる楽しみとしてファッションを楽しんでいます。季節ごとのスタイル提案を参考に新しいアイデアを取り入れ、アクセサリーやジュエリーでシンプルな服装に華を添えています。特に孫と一緒にショッピングや手作りアクセサリー作りをする時間は格別で世代を超えた絆が深まるのを感じます。」
まとめ
おしゃれを楽しむことは、年齢を重ねた人生をより明るく豊かに彩る大切な営みです。無理をせず、自分にあったスタイルや色調を見つけることで、毎日の生活に自信と喜びが生まれます。孫と共に過ごすファッションの時間は、新しい発見と世代をつなぐ大切な絆を育ててくれます。
この記事でお伝えした工夫や体験が、皆様の日々の装いに少しでも役立てば幸いです。
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