三世代家族旅行で感じた”つながり”と、孫が主役になる旅のすすめ~実体験を基にした準備・体験・アフター活用術~

特別なイベントや思い出作り

毎日仕事と家事に追われる中、「家族と過ごせる本当に大切な時間っていつ?」とふと思いました。大げさかもしれませんが、時間は戻らない–だからこそ三世代での家族旅行にチャレンジ。

実際、孫の

孫娘
孫娘

ばあば、次はどこ行く?

の一言がすべての始まりです。普段は見えなかった祖父母・父母・孫それぞれの”ちがい”や”個性”が、旅の中でどんどん浮かび上がる。この日、私たちは大分の別府に一泊旅行。孫の「温泉で泳いでみたい!」という想いを叶えようと、家族全員で計画を立て現地でも思い切り笑いました。

荷物を忘れて迷子になり、皆で地図を囲みながら「旅って目的よりも道中が宝物なんだ」としみじみ。”小さなアクシデントさえ、あとで話題になる思い出”だと改めて思いました。

旅は準備から始まる——「しおりづくり」でワクワクを共有

この旅行で特に大きな発見だったのは、『旅の準備』こそ家族で楽しめるイベントだということ。我が家では毎回、「旅のしおり」を家族で手作りします。例えば、今回の旅行でも孫と一緒に図書館でパンフレットを集め、切り抜きを貼り、行きたい場所・やりたいことを意見交換。その結果、「恐竜博物館で本当の化石を見てみたい!」や、「夜は花火がしたい!」など、家族全員の希望が詰まったガイドブックが完成しました。こうして”計画する段階から、旅のストーリー作りがはじまる”のです。自分の意見が反映されたしおりは、孫にも自信と楽しみを与えてくれました。

出発前の「持ち物チェックごっこ」で自立心を育む

旅の前日は「持ち物ごっこ」と称し、イラスト入りのリストを作り、孫と一緒にひとつずつ確認。「これは何につかうんだろう?」と疑問を持つことで、持ち物の意味や大切さも理解。大人の私たちも「自分が子供の頃、こうして家族と準備したな」と懐かしくなりました。孫は絵を見ながら自分でカバンに詰め「これは”絶対必要”!」と責任感たっぷり。こうした準備体験が、子供の”冒険心”や”自立”のきっかけになると痛感しました。

三世代旅行をもっと快適にするために

三世代旅行を成功させるには、家族それぞれの目線に立つことが大切です。祖父母は孫とじっくり過ごす時間がうれしく、親世代は一息付ける時間が案外ありがたいもの。我が家では「おやつ係」「写真係」など小さな役割を決めてみました。移動中もみんなが主体的になり、自然とチームワークがアップ!また、”お昼は祖母が孫を連れて旅館の中を探検、両親は温泉カフェで一休み”など、役割をはっきり分担したことで無駄なトラブルが減りました。普段できない世代別の会話が生まれ、家族同士の新たな発見が生まれたのも、この旅ならではの収穫です。

年齢別おすすめスポット---実体験から本音で紹介

「どこに連れて行けばいいか迷う」という声をよく聞きますが、年齢や家族構成によって”旅の最適解”は違います。以下は私たちの体験とおすすめのスポットです。

未就学児:

アンパンマンミュージアム:雨の日でも安心、パン作りやキャラ弁イベントで親子も大満足。

那須どうぶつ王国:カピバラ温泉で動物とふれあい体験。「もこもこだね!」と孫が大喜び。

小学生:

福井県立恐竜博物館:実際の化石発掘やワークショップは、探求心を刺激。「自宅に帰ってから恐竜図鑑で振り返る姿が印象的」

伊賀流忍者博物館:手裏剣投げや忍者修行を親子で体験、普段味わえないスリル。

中高生:

金沢~直島・有馬温泉コース:美術館巡りと街歩きで、思春期でも気まずくならず自然に会話が増加!「また行きたい」と自分から話してくれました。

年齢ではなく”家族みんなが一緒に笑える”ことが何より大切だと感じました。

スケジュール調整と準備リスト——家族みんなの予定を合わせる工夫

複数世代の予定調整は想像以上に大変ですが、我が家ではLINEのスケジュール投票機能やGoogleカレンダーを活用。「みんなが都合の良い日」を事前にスマホで分かりやすく共有しています。また、準備リストも天気予報や目的地に応じて何パターンか作成。イラストやシールを使い、孫が自分で”準備チェック表”を作成したこともあります。

旅行の準備物には「お気に入りの絵本」「飲み物とおやつ」「保険証」「マスクと消毒液」なども加え、細かくアイテムを整理。こうして”みんなで作ったリスト”は、思い出と安心につながりました。

思い出を「形」に残そう——旅のあとも続く家族の時間

旅が終わった後も”家族で楽しむ時間”はまだまだ続きます。帰宅後は、必ず「旅アルバム」と「思い出イラスト」を手作り。孫が描いた温泉の絵や、旅の最中に撮った写真を貼り、一人ずつ”面白かった事コンテスト”も実施しています。遠くの親戚にはオンラインアルバムを共有し、感想を交換。「ばあば新聞」も、孫の発案でスタート!身近な話題で記事を書き、写真解説も担当することで、旅行の学びがさらに深くなったように感じました。「次はどこへ行こう?」と家族で集まる口実にもなっています。

おわりに:旅は“未来への贈り物”としての家族旅行

三世代旅行は特別な瞬間の連続です。月日を経て、「昔、家族みんなであのときたびしたよね」と振り返る時間が、何よりの財産。予定外のピンチや小さなトラブルも、失敗ごと”家族の思い出”になります。「薄れる記憶を”形”で残すこと」「家族の会話を増やす工夫」は、未来の自分や孫への最高のプレゼントだと思っています。今この瞬間の積み重ねが、きっと”毎年新しいストーリー”となって家族の宝物になるはずです。

 

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